大麻

なんか世間では「大麻」が燃えているらしい。(近くへ行ってスーハーしたい)
「大麻で逮捕するならタバコを禁止せよ」(池田信夫 blog)
と、いうか。
そもそも話の根底がへん。
大麻と麻薬は違いますよって。大声で言いたい。
ダウンとアップの区別も…ってな話かもしれん。

「日本で大麻が禁止されている本当の理由」(想像力はベッドルームと路上から)

また、
「大麻を合法化してはならないたったひとつの理由。」(frnk*blg)

いわゆる「ゲートウェイ理論」について触れいているのだと思うけれど。「軽い薬物を悪用するものは、重い薬物にも手を出す」という理論がもし正しいとして、ここには大きな視点が抜け落ちている。
つまり、使用者の観点ではなく。供給者の視点を持ってこなければ真の理解には行き当たらないだろう。

大麻」が違法である場合、使用者は違法な手段でそれを手に入れなければならない。そのような手段というのはどこの国でも常習的に犯罪に手を染める者たち(日本でいえば「暴力団」(ヤクザとはまた違ったりする))がルートを握っている。
では、「暴力団」からみた場合。「大麻」の供給ルートを握っているとすると、他の「麻薬」の供給ルートも手に入れることができる可能性が高い。(というか、こういった者たちは金にさえなれば違法であれ何でも扱う総合商社みたいなものだから)ここで「大麻」と「麻薬」の供給ルートが融合する。
そして、「暴力団」にしてみれば依存性が低い(または、ほとんど無いといわれている)「大麻」よりは、依存性が高い「麻薬」を供給した方が客を取り込みやすい。
であるので、末端のバイ人に客が「ハッパある?」と聞くと、バイ人は「もっと良いのもあるよ」と、こう来る。

それに、なんだか日本では「ヒロポン」の頃からアップ系がもてはやされているわけで、アップにもダウンにも緩やかに効く(基本的には緩いダウンだと思うけど)「大麻」よりは、「シャブでハイハイ」の方が「国民性に合っている(?)」のかもしれない。というか、「大麻」を「麻薬」と思っていた人は「シャブ」を初めて食べると「おお、これこそ俺が求めていたもの!」と思うらしい。(ヒトから聞いた話を、ヒトから聞いた話だからね、そこ、引かない)

つまり、「大麻」に手を染めるヒトは「麻薬」にも手を出す。というヒトがいるけれど。そして、確かに日本ではその傾向が強いように思うけれど。上に書いたような供給側の視点からみると何が問題か見えてきませんか?
そう、供給ルートの混在が問題なのじゃないかって気がするんですけどね。
大麻」が合法化されれば、誰が危なっかしいヒト(バイ人)に近づきますか。つまり、「大麻」と「麻薬」の間に大きな「ファイアウォール」が築かれるんですよ。

と、いうか、禁酒法の昔から「非合法集団の糧は何かの禁止」という鉄則があるわけで、いっそ「麻薬」も一定の管理の下で国家運営すりゃあ良いんじゃないかって気がするんだけどね。(トバクも公営にしているんだから)

あ、あとヒトつ。
今年は米国の大統領選挙の年で、オバマが当選して、やれやれって気がするんですけど。毎回、大統領候補については若い時分の「大麻使用歴」ってのが話題になる。
で、ブッシュについてはこんな話があった。
ブッシュ大統領はマリファナ愛好者?(2005年02月23日 03時50分)(ロイター/Excite/Web archive)

で、この記事を真に受けてみると、アル・ゴアは吸引歴を語ったらしい。(こちらの裏を取るのはメンドクサカッタので割愛)

そして、オバマは合法化に前向きらしい。
「オバマ氏 大麻の非犯罪化を支持」に思うこと(大麻取締法変革センター)

タバコが一箱1000円になったら、どこかの山で自家栽培しようかしらん。


あ、もちろん、タバコをね。