アメリカンジョーク健在なり

米国の中間選挙が始まった。
選挙前に民主党優位が伝えられすぎて、民主党への投票行動が抑制されているかもしれないという観測もある。(これを書いているのは7日の夜中でまだ投票も始まっていない:という脚注を書いているのは8日の昼である)
ただ、イラク問題をはじめとするブッシュ政権の綻びが明確になるにつれ、米国では「健全なゆり戻し」がみられているとは言えるだろう。
日本国内を見ると、「イラク大量破壊兵器があるという明確で具体的な証拠」によって逸早くブッシュに尻尾を振り、自衛隊まで派遣したものの結果としてこの「嘘」だけが残ったかのように見える。
また、北朝鮮を囲む六ヶ国協議についても米国と中国のパワーバランスの中でおろおろするだけの存在になってきたように見える。北朝鮮が「フーテンの寅さん」なら、さしずめ日本は「タコ社長」といったところなんだろうか。我ながらこの例えは良く判らないが。(続きを書いている今になっても判らないし、我ながら面白くない/いっそ消したい)

今日(7日)の午前中CNNを見ていたら、その中間選挙の特別編成番組が始まっていた。
その中で、この投票日にあのチェイニーが猟に行くという話題を取り上げていた。(その、この、あのと続くのはどんなもんだ?)
チェイニーと猟というとピンと来る人も居るだろうけど、この2月にチェイニーは猟の途中で友人を誤射してしまって、それ自体も大事件だが、更にその発表が遅れたのではないかと騒がれたりしていた。
それ以来、米国のニュースショーなどでチェイニーの誤射が散々風刺のネタになったりしたわけなんだけど、本人はさすがに猟を控えていたらしい。しかし投票日ともなるとやることも無いらしく、ほとぼりも冷めたのだろう久々の猟と言う事になったらしい。

さて、CNNの取り上げ方も、このニュースショーの文脈に並んでいるようで中々笑わせてくれた。

街行く人々に「あなたはチェイニーと猟に行きますか?」とインタビューしていた。勿論嫌味で、共和党支持者らしき男性は「猟での誤射事故は良くある事だ」と意を汲んでチェイニーを擁護したりもしていた。
その中で黒人の夫人(ちょっとお金がかかってそうな装いをしていた)にインタビューしたところ「勿論行くわよ」と答えが返ってきた。怪訝に思ってインタビュアーが「え?なぜですか?」と重ねて聞いたところ件のご婦人は「わたしがチェイニーを撃ってやるわ」とおっしゃった。
アメリカンジョーク健在なり。