日記っぽい話(1)

本日、味噌国では花火大会が開かれる。
今年は凄かった、開催直後にもの凄い雷雨が会場周辺を襲ったのだ。
途中で「点火式」というものが行われる。これは本部に陣取ったお偉いさんがスイッチを押すと、本部テントから川の対岸にしつらえた打ち上げ場所まで導火線が引火して花火が打ちあがるという仕掛けなんだが、これが雷雨のために止まった。

他にも、いろいろと打ち上げ失敗に終わった花火があったようだ。
そもそも花火というものは夜空に高々と打ち上げて、それを見物するという仕掛けになっている。ところが、その空から大粒の雨がシャワーのように落ちてくるのだからたまらない。とても見上げてみてなど居られない。

また、花見が広がる高度は大粒の雨が襲い掛かる高度でもある。勢い花火の燃焼が疎外されて思ったような色、温度に上がらないようで、なんとも情けないものもあった。
また、打ち上げに使う火薬が湿気のためにエネルギーを充分に放出できないのか充分な高度を稼げない花火もあったようだ。これはこれでスリルがあって良かったのだけれど。

打ち上げ場所から本部席に向かって冷たい風が吹きすさんで打ち上げの煙と雨のせいでホワイトアウト気味になったのは笑った。

他に色々と面白い出来事はあったが、あまり書くとソシャられそうなので置いておこう。

浴衣の女性が多かったのは痛ましかった。折角きれいに着付けてきたのにと思うけれども、ここぞとばかりに一夏の思い出ができたのではないかと思うと、それはまた良い事なんだろう。
若いヒトには何事も良い事になるんだろう。

実は同時に隣の岐阜でも長良川花火大会というのが開催予定だったそうなんだが、そちらは早々に順延を決めたそうだ。雨雲の流れとは言いながら、強行した味噌国最強!

稲光と花火、水と火のページェント。
なかなか幻想的で得難い経験ができて、わたしは満足だった。