わたしは知りませんからね

『自己決定権は幻想である』小松美彦

アノ問題で面白いところまで到達していたヒトが居た。
http://d.hatena.ne.jp/hizzz/20040716

共同体感情(この場合「差別言動」をとりあげたサイト)が、「ヤバイ」という規範を振りかぶって打ちだすと、その仮説の検証よりも、一斉にそれに従うという集団行動をとることが、共同体共感への適応行動として望ましい(=正しい)とされる。結局、いかなる手を使っても、アタシこそが最も「正義のアタシ」って気分でいたいんだし。

  • 人権

大抵の人権思想は国家権力のバックがあって始めて成立つ。
(中略)
人権思想は、国家権力の肥大を諌めることはあっても、基本的には安定したベースを要求し、国家そのものを否定するものではない

  • 「われ」と「われわれ」
  • 過剰配慮

共同体の安心の為に、個人を強制的にでも隷属させようとする。innnernetなやすらぎ追求は、そのまま外部/他者とのコンフリクトを起こす両義的なものと化してしる。

ここで触れられている。
『自己決定権は幻想である』小松美彦(ISBN:4896918339)
について取り上げようと思っていたけど、先を越された。

一言でいうならば。
「人間はすべてを知ることなどできはしない。不確かな情報を元にどこかで<決定>をするしかない。この<決定>を個人に<権利>として付与するとは、それによって個人を認めると言うことに他ならない。更に、その<決定>に対する<責任>を求めることにより、個人は自由を得る。権限と責任が表裏一体となり、個人を形作る」
「人間はすべてを知ることなどできはしない。不確かな情報を元にどこかで<決定>をするしかない。この<決定>を個人に<権利>として付与するとは、それによって個人を認めると言うことに他ならない。更に、その<決定>に対する<責任>を引き受けることにより、個人は自由を得る。権限と責任が表裏一体となり、個人を形作る」



悔し紛れに書いてやった。長いぞ。