勲章が英雄を殺す

人種差別ってのはなんなんだろうね。
作家・柳美里氏のブログが嫌がらせを受けた事件についての記録(CLick for Anti War)

ちなみに、件のサイトは炎上しつづける、登り窯みたいなサイトですけど。
人種だの所属する組織だのってものに寄りかかって自身の自尊心を満足させているってのはなんとも貧しい姿ですな。ましてや自身の人種やら所属する組織を意味あるものにしたい、または感じたいと、それ以外の人種だの組織を差別するなどとは悲しいほどに貧弱な自我というほかはありません。

最初、その内実に対して勲章は授けられるのでしょうが、その勲章によって内実が表されるとやがて内実はどうでも良くなりその勲章だけが評価の対象になっていくのかもしれません。

「日本代表が勝利したからといって喜ぶのは良いのですが、日本代表がすばらしかったのであってあなたがすばらしかったわけではありません」
「日本という国家、社会、またその歴史的事実に対して批判をしたからといって、あなたを批判したわけではありません」

もしも、あなたの所属する組織が、または宗教が、あなたになんらかの自尊心を与えるようならば、その組織から、宗教から離れた方が良い。もしあなたの所属する組織が、宗教が、何かを差別することであなたのプライドを満足させてくれるのなら、その組織から、宗教から身を遠ざけるべきだ。そうしないとあなたの自尊心、プライドは、徐々にその組織なり宗教なりから供給されるものを欲するようになり、やがてあなたはその組織なり宗教が与えてくれる自尊心、プライドがなくしては生きていけないようになる。宗教が麻薬であるとされるメカニズムはここにある。

「生まれたところや/皮膚や目の色で/いったいこの僕の何がわかるというのだろう」