読者はライブドアが好き過ぎる(´ー`)y-~~~

なぜわたしがここまでライブドアネタに興味を示すかというと。
確かに前に書いたように堀江という2周ほど遅れてきたバブリーな男の動向が面白いというのもある。まるで木に登ったナニカのようで。

しかしそれだけでもない。肯定的に書いているかも知れないけれど、この村上ファンドという勝者にももっと興味があるし、今回ライブドアがLBOを使ってフジテレビにまで手を出すとすればそれはいよいよこの国が一方の経済原理主義に傾くという事の現れであるかのように思える。
法的にはライブドアの行為は正しい。経済原理としてニッポン放送の行動には論理的一貫性がないだろう。しかし、この論理的一貫性のなさ、その矛盾の中に日本の社会が日本の社会であったバランスを保てた要因があったのだろうと思う。これは堤の西武王国にも言えたことだろう。
この国はそのバランスを捨て去っていこうとしている。市場の透明性、グローバル・スタンダードの名の下に。そして今、米国でも反省の材料になっているLBOが大手を振ってまかり通ろうとしている。
その先に聞こえるのは経済原理によって開かれた明るい未来を祝福するラッパだろうか、それともアルゼンチン・タンゴだろうか。
日本が、この形のまま、この制度の束を抱えたまま米国の真似事をしてみてもバランスが取れるとは思えない(司法制度改革の裁判員制度も公知が不足しているそうで、そもそも国民が裁くってできるとお思いですか?)。サル真似をしてみていったいどこに行くんだろうか。ひょっとしたら木の上なのかもしれないな。