コタツにはいってぬっくぬく
イラクでまた若者が捕まった。自衛隊の撤退を求めて脅迫映像が流された。
「また、バカがイラクに紛れ込んで“迷惑”をかけている」
「イラクで人質になって『自分探し』かよ、めでてえな」
などという声が聞こえる。
もし自分に彼と同程度の自由な時間が有れば。もし自分に彼と同程度の行動力があれば。果たして自分はイラクに足を踏み入れなかっただろうか。よしんばイラクに足を踏み入れるにしても、自分ならばもっと慎重にアプローチをするだろう。そう想定してみたとして、その慎重さは果たしてどの程度有効なものなんだろう。
苦難に遭っている人を前にして、とりあえずは自分をその場に置いて考えてみる事。「同情」でもいい、必要なのは何かを語る際に、前提としてヒトである事。