誠実さ(その1)

〜私は誠実です、という言葉ほど不誠実さを表すものはない〜
街を歩くと「マニフェスト実現度No.1」というポスターを良く見る。思わずその上にマジックで「年金未納率」と書き加えたくなるが、まあそれは大人気ない。
そもそも「マニフェスト」なるものは「政権公約」なのであって、政権を担っていない場合は実現もできやしない。更に今の選挙は参議院選挙であって、本来、政権を左右する選挙ではなく、ここに「マニフェスト」を持ち出す必然性が判らない。
まあ、ともかく「これだけ誠実にやってますよ」と言いたいんだろう。そういう意味ではおっとり刀の自民党よりは良いのかもしれない。なのでちょっと確認してみようかと思った。
公明党マニフェスト進捗」
http://www.komei.or.jp/manifest/index.html
一々ツッコミ所が満載なような気がした。
面倒なので他人はどう評価しているか見てみよう。
21世紀臨調主催「政権公約(マニフェスト)検証・第1回大会」報告」(言論NPO
http://www.genron-npo.net/about/history/040512_symoreport.html

それぞれの実質的な進捗度自民党の全体評価が100点満点中、わずか36.1点、また公明党も31.9点という厳しい評価点しか与えられなかった

なんだか自民党よりも低いらしい。

「各党マニフェストに対する連合の評価」(連合)
http://www.jtuc-rengo.or.jp/new/news/photo/20040512b.pdf
なんだか「成り行きまかせ」で「抽象的」で「不十分」なようだ。
なぜポスターと周囲の評価にこれほどの齟齬があるんだろうか?