人口ピラミッド

「人口ピラミッドから学べること…」(All About Japan)
国立社会保障・人口問題研究所
今回の年金制度改革が単なる「先送り」でしかないことはほとんど明確だ。また試算数字に関しても提示まで隠匿されていたことを考えると政府の不誠実な意図が見える。そもそも将来出生率にしろ予想利率にしろ、こんな数字を鵜呑みにできる馬鹿は国会議員ぐらいしかいないだろう(彼らは数字が読めないから国会議員をやっているのであって、ちゃんと数字を読めるのなら商店主とかサラリーマンができるだろうと思う)。年金制度に関しては言いたい事は山ほどあるが(例えば厚生年金の「痰壷化」つまり、国鉄清算した際に、それまで共済であった国鉄職員の年金を厚生年金に付け替え、公務員の共済を守って厚生年金に付けまわしをした件であるなど)ざっくり言うとどのような小手先の改革も数字あわせの誤魔化しでしかない。
年金制度(広くは医療保険社会保険も含めての社会防衛の為の保障制度全般)は、その基礎を国の生産性に求めることができる。早い話がどれだけのヒトが働けて、どれだけのヒトが食っていけるか。これに尽きる。すなわち「国富」の分配なわけだ。
であるなら、このグラフを見れば一体この「国」が今後どうなるかは明白だろう。
(22世紀から回顧する21世紀全史(ISBN:4048981455)という本もある。「憂国系」のヒトには必読の書だろう)
この人口ピラミッドのアンバランス、そしてそこから来る国民の不安感(そして、それを省みない為政者への絶望感)がこの国を蝕んでいるのだ。ではこの人口ピラミッドをどのようにバランスさせるのか。「少子化対策を施す」だと?馬鹿じゃないのか?全国の薬局に行ってコンドームに針でも突き刺してくるのか。え?森“サメ頭”ヨシローよ。
少子化に原因を求めて「働く女性」に「子供の居ない女性」にその責を求める無責任さ、いい加減さにはほとほと愛想が尽きる。そんなタコは海にでも帰れ。そして今更出生率をどうこうしたところでこのバランスは是正できない(もう遅いんだよ、官僚機構はほんといに馬鹿だ。いったい何年前から警鐘が鳴らされて居たんだ。この愚鈍さは先日取り上げた国際刑事裁判所の資料からも伺えるし、東京都の地震対策でもそうだ。首都圏移転を停止した馬鹿は“その時”になったら吊るし首にでもするしかあるまい。まったく危機感のないお坊ちゃまにも困ったもんだ)。
この「日本」という国を守ろうとするのならば、この人口ピラミッドを是正して健全な人口バランスを整える以外にない。これが真の愛国者の持つべき意見じゃないのか。ならばどうするか、一部狭量な人種差別主義者の言に耳を貸さず人口流入を促進する、つまりは移民をどんどん受け入れれば良いんだよ。
例えば、外国人犯罪が増えるという不安も単なる幻想だ。この国の治安は外国人などに揺るがされているのではない。圧倒的多数の犯罪は自国民によって為されている。また、その自国民の犯罪なるものも結局は「先の見えない絶望感」が短絡的な犯罪へと狩りたてているのではないのか。ニューヨークの治安が回復したといわれて、その理由を「割れ窓理論」などに求めているけれども、あんなのも単なる治安当局の予算獲得の為の漠然とした理論でしかない。ニューヨークの、そして米国の犯罪減少の理由は「景気の良さ」にあるのは明白じゃないか。日本においてもバブル期(この当時の方が流入外国人は多かったことだろう)に犯罪は減少傾向にあった。誰が「明日の生活は良くなる」と思えるときに、それを振り切って犯罪などに走るだろうか。
年金をはじめとした社会保障制度を守るのなら、そしてこの「日本」という社会をより豊かに繁栄させたいなら、アホなウヨサヨ議論をして居たり、差別主義にルサンチマンを解消しているのではなく、どしどしヒトの流入を促進すべきだ。北朝鮮へ乗りこんで、残った家族8人を帰せなんてコマい事言ってないで100万人、200万人単位で掻っ攫ってくるぐらいしてみろっての。
(移民によって日本民族アイデンティティが揺らぐとか、先人の「八紘一宇」の精神を踏みにじるウヨ坊も恥を知れや。そもそも移民流入で消え去るような脆弱で軟弱な文化など、初手からなくて結構だ)