恥ずかしい議論

昔ッから「衆愚政治批判」というのはあって、自分の政治的、社会的思索が「衆愚政治批判」に陥ったら、それは大切な前提を忘れた思考停止と思っていい。
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全くでんな。頭の良い人間は、それが理解できないバカにいつの時代も排撃(攻撃ではない、排撃である)される。

なんだろうなぁ。自分は「頭の良い人間」で、「それが理解できないバカに」「排撃される」と思っているんだろうかな。

「自分が理解できない→相手が間違っている」という思考パターンをする人間を「馬鹿」って言うんだよw。

確かにその通りなんだよね。ところでさ、その上に
id:guide:20040509#p2
「なぜ年金問題がよくわかないのか」と題して。

考え方はなるほどと思うのだが、いつも年金問題の評論を聞いてもピンとこないのはなぜなのだろう。
これは具体的な数値が少なすぎるのが問題なのではないだろうか。正確で精密な数値が出てこないのは、政府が出さないからなのか、マスコミが伝えないからなのか。

という嘆きは「自分が理解できない→相手が間違っている」という思考パターンに嵌っていないかな。年金に関しては(当たり前の話だが)具体的、明確な数字が公表されている。年金制度に関しては現在の積み立て等含めて具体的な数字がなく、この問題を扱っている資料も少し調べればすぐに閲覧できる。そして今次の制度改革の数字に関しても政府の試算数字とその問題を扱っている資料もある。ようは、それに当たっていないだけなんじゃないんだろうか。「理解できない」事を「政府」や「マスコミ」の問題として捉える前に自分の情報リテラシーを疑った方がいい。そうでないと「政府」や「マスコミ」の提示する消化しやすい情報に踊らされる事になる。

そろそろ反省して自分を省みる潮時なんじゃないんだろうか。
その材料として野矢茂樹の『論理トレーニング101題』(ISBN:478280136X)をお勧めする。(彼の著書で『論理トレーニング』という本もあるが、これはそのままではお勧めできない。こちらは誤読すると自分の過ちに気付けないまま思考を固着化させてしまうことも可能だ。こちらはそれなりの指導者について読まれるべきだろう。その点『101題』ならば自己の誤りを明確に把握できる)

まあ、
id:amegriff
の攻撃にも筋違いのものは見受けられるけれども、amegriff の問題は amegriff の問題。
guide の問題は guide 自身の問題なんだ。
(以上は本来ならば、コメント欄に投稿すべきような話題だろうと思う。コメント欄があるということはその日記が「開かれている」ということなんだろう。「開かれてない」「かたくなな心」「批判を受け入れられない心」では実りのある議論などできはしない)