新堂冬樹

昨日、本屋に行ったら新堂冬樹の本が3冊も平積みしてあった。
『銀行籠城』(ISBN:4344004809) (幻冬舎 2004/03/11)
『三億を護れ!』(ISBN:4198618453)(徳間書店 2004/04/21)
『炎と氷』(ISBN:4396632371)(祥伝社 2003/10)
『銀行篭城』は既に読んでいるんだよね。一晩で読める小品で、まあそれなりに面白かった。『三億を護れ!』は読んでいない(別にコンプリートしようという気もないので、多分読まない)今回は『炎と氷』を買って読みました。
エンターテイメントとしては凄いね。突拍子もなくなってくるんだけど、そこに持って行く道筋が面白い。このヒトの世界観というか、社会観というか、人間観は。一面では情け容赦なく優れているということなんだろうな。そう思う。(まったく蛇足だけど佐々木敏にこれぐらいの人間観が有ればねと思う。彼の場合は人間理解が浅いので世界観が平板になり、繰り広げられるストーリーも鼻白むものになってしまうんだろうな)ただ、やっぱり年に一回か二回で良いやね。この気分。
新堂冬樹をご存知ない方で「いや〜な気分」に浸りたい方は是非
『無間地獄』(ISBN:4344402677)(幻冬舎文庫)
『溝鼠』(ISBN:4198615012)
をこの順番で読まれることをお勧めする。