説明責任のある者

id:sarutoru:20040501#p1
大筋では同じような「印象」を持っている。

森本敏が今回の救出オペレーションで何があったのか将来も明らかにできないかもしれないと言ったら神妙に皆が聞いていたこと。どのような対応があったのか分からなければ、政府側は意を尽くしたと言っているし、橋田信介は政府は無力だったと言っているし、わけがわからない。こういう一連の行動から教訓を導き出し公開する義務というのは政府にないんだろうか?今回のオペレーションにかかった費用を算定したり、それを公開したりする義務もないというのだろうか?

政府は説明責任があるだろう。
その朝生にも出席していた橋田信介が次のように言っているらしい(裏が取れていない)
http://www.creative.co.jp/top/main1415.html

「最初の3人の人質事件で、武装グループから『24時間以内』の解放声明が出てから、3日以上も時間がかかったのは、ひとえに政府の責任です。武装グループは米軍がファルージャを包囲していたため、人質をバグダッドに出す方法がなかった。ナント、その時、アンマンの『現地対策本部』に頼まれたヨルダン人の“スペシャルチーム”が医療団体に化け、ファルージャ入りした。ところが、途中で小隊がバレて1人が拘束され、余計に現場を混乱させた。そのために解放が遅れたのです」
 捕まったヨルダン人は今も解放されていないという。
 「よその国の人間を、見知らぬ土地に派遣して情報を探らせるというのだから、まったくバカというしかありませんよ。政府がどのくらいの金額をヨルダンの自称・救出チームに払ったかは不明。現在も拘束中のヨルダン人の解放に、かなりの金額を積むことになるでしょう」

更にこのような報道もあった。
ヨルダン首相、日本に債務免除要請
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040414AT2M1400514042004.html

【アンマン=金沢浩明】ヨルダン政府が13日、日本に対し債務免除を要請したことが明らかになった。ファエズ首相がアンマンに滞在中の逢沢一郎外務副大臣に申し入れた。同副大臣は免除は難しいと伝えたものの、イラクでの日本人人質事件では隣国のヨルダンに日本は解放へ向けた全面的な協力を依頼しているだけに、今後対応の検討を迫られる可能性もありそうだ。
 ヨルダンの対外債務は昨年末時点で75億ドル(約8000億円)。うち対日債務は約2000億円で、その中で政府開発援助が約1700億円を占めている。

その仕事で他人様から金をもらって飯を食っているプロには、金を出しているオーナーなり客に説明をする責任があるだろう。
今までも外務省と言う役所は対外的な儀礼からとこの説明責任を果たしてこなかった(そして外国における情報公開でその異常が露になるという事例があった)。