日本人はイラクに行って良いのか悪いのか

サマワは戦闘地域じゃないという。自衛隊は人道復興支援をしているらしい。
その姿は、実態は、日本にいるわたしたちには届かない。なぜなら、イラク渡航してはいけないから。


外務省 海外安全ホームページ

そこに助けを求める人々が居ても、入ってはいけない。入ったものの安全は「自己責任」ときたもんだ。

CIVIC(the Campaign for Innocent Victims of Conflict:無実の戦争犠牲者のためのキャンペーン)創設者マーラ・ルジーカの死を悼んだ記事がある。

「戦争の苦痛」byボブ・ハーバート(暗いニュースリンク)

米軍のイラク侵攻がもたらしたイラク市民の死傷者達の大半は、普通のアメリカ人の意識から注意深く排除されている。(中略)何万ものイラク市民の救済なき苦悩に興味を示すメディアはほとんどない。(中略)そんなわけで、罪もなき市民の家にアメリカ製の爆弾が誤って落ち、家族を皆殺しにしていても、米国民が知る由もない。イライラした兵士が無差別に銃撃し、全く脅威でない男女や子供達を死傷させる事態が頻繁に起きていても、米国民の耳には届かない。平和と自由の名の下に、多くの子供達が、様々な場面で、銃撃され、焼かれ、吹き飛ばされて死に至っても、米国民はそうした話題をあまり聞くことがない。
(中略)
戦争は常に悲劇であり、深い苦痛を伴う。愚か者達は、いい加減な理由付けで戦争を華美に粉飾したがるが、現実の戦場は常に理不尽な流血に満ちており、肉体を蝕み、肉体的・精神的に不具となった者は生涯の傷を負うのである。

わたしは愚か者だ、きっとこの愚か者は、災難がわが身に降りかかるまで、その災難の存在を意識しないのだろう。

この連休中、小泉がサマワを訪れるかも知れないという観測が流れている。できることなら死んで見せてくれれば、この愚か者にも戦争とは何か、イラクではいったい何が起きているか判るのかもしれない。しかし、この愚か者は「自己責任」と口篭りながらもつぶやくだろう。