中空の中心

聖性とは、聖なるものそれ自体が所与のものとして持つものではない。その周囲が聖性であるとみなす時、そこに聖性が生まれる。

例えば神社という空間を思い描いてみる。そこには実は何もない空間が用意されている。

万世一系といわれる天皇は中心になったか。
明治天皇は確かに中心だったようだ。
しかし、明治天皇のあり方が天皇制本来の在り方だったのだろうか。
戦前の昭和天皇はどうだろうか?戦後のそれは。
中空に中心を求めた時、この国は脆弱性を晒したように思われる。
そして、今もなお、この中空の中心を求める者がいる。