社会的リソースの有効利用

http://www.be.asahi.com/20040515/W12/0025.html

社会のプールは有限だから、真に有用な活動のために温存しよう。自己努力をさぼってプールを浪費したがる個人は拒絶するか、プールの目減り分の一部負担を要求するのが正しい社会運営だ

読売新聞の伝えるところによると。(敢えて yahoo! のエントリーをリンク。読売のサイトなんぞ行かなくてよろしい)財団法人「世界青少年交流協会」(ここ、会長森前首相)が、5年間にわたって約2億5000万円にのぼる国の補助金を不正に受給していたらしい。この財団の運営費は国の補助金の他に「日本自転車振興会」「日中緑化交流基金」「国際協力機構」などの公共団体からの補助金や委託費からも賄われていて、2002年では収入総額は約5億5800万円であるという。不正受給の手段は参加する学生らの渡航費や参加人数自体を水増しするという古典的な方法だったそうだ。
ところで、2002年に海外に派遣した学生らは622人で、海外から受け入れた学生らは392人。行って来いで1014人の活動に、約5億5800万円の事業収入ということは、一人あたり55万円の「補助」という事になるんだけど。これってどんなもんなんだろうね?

http://www.wyvea.or.jp/html/gaiyo.html

財団法人 世界青少年交流協会(WYVEA)は、青少年の国際相互交流を行い、もって各国との理解親善を深め、世界的視野にたつ有為な青少年を育成するとともに、我が国の国際的文化の向上発展に寄与することを目的として設立された。

公的事業というヤツは非常に効率が悪い。コストが高い。社会のプールは有限なんだから、それを有効に利用する為にも公的事業というヤツのコストとパフォーマンスに関わる情報というやつは全てを開示していただくか、開示できないのなら止めていただきたいと思うわけだ。