これを見抜けるか見抜けないかで、視聴者のメディアリテラシーが試される

勝手に記者が妄想を撒き散らした「（小泉総理は金正日とブッシュ大統領に）今後、北朝鮮と１年以内に国交正常化するという意見も披露された。」という発言に対して、キッチリ楔を打ち込む。

つまり、以下の記者からの質問が「妄想」であるということなんだろうか？
韓首脳会談後の共同記者会見（要旨）平成１６年７月２１日（首相官邸）

【質問】　本日、日韓両首脳間で合意されたように、（中略）今後、北朝鮮と１年以内に国交正常化するという意見も披露された。（略）

どうにもよく判らないんだけれど、確か小泉首相はこの度の参議院選挙の応援演説で、北朝鮮との国交正常化に触れて任期中（事実上２年程度）や一年以内の実現も可能と言って来たんじゃなかったっけ？
確か、参議院選挙後のコメントでもその件を突っ込まれて居たんじゃないかな？
ここで産経に「日朝正常化交渉　期限を切るべきではない」と叱られている。

「北朝鮮との一年以内の国交正常化」というのは「記者の妄想」というわけではないのではないだろうか。

似たようなところに「偏向報道の読み方」と言うのもあるんだよな。まあ、細かいところはまたおいおいとして。

「偏向報道/捏造報道の改善・対応案についての覚え書き」は興味深いな。
なんだか「マスコミ」という一つの意思を持った集団か何かがあるような扱いだな。まあ、マスコミが「自分を反省し省みることもできなくなっている」というのはそうなんだろうとは思うけれど、イデオロギーとか陰謀の前に「マスコミ」のそもそもの病理に気が付かないとな。と思う。
それは何かというと、彼等は「先ず売れる、読んで貰える＜ネタ＞を扱う」ということなんだろう。
マスコミに載る＜ネタ＞の大部分は、別にわたしらが知らなくったって困りはしないような＜ネタ＞ばかりだ。そんな物がなぜ扱われて、なぜヒトはそんな＜ネタ＞を金を出して買うんだろうか。それはわたしが（意図的に一人称な）「下世話な覗き見趣味」だからだろう。水に落ちたヤツを叩く事が楽しいからなんじゃないの？
つまりは、社会の木鐸の第四の権力のといったところで、その駆動原理の大きな部分はそういう下らない心性であるということなんだろうさ。単なる「羽織ゴロ」なんだよ。

これを見抜けるか見抜けないかで、視聴者のメディアリテラシーが試される。

いや、結局「見抜けた」と思い込むこと自体が危険なんだろうけどね。