哀れなほど真実を知らないプロレタリア

と、いうわけで攻殻機動隊2ndGIGを今更見ているわけなんだが。(ついでに白状すると「ファーストシリーズ」と呼ばれる所謂「笑い男事件」に関してはつい先日の日曜日に見倒したばかりだ)
第二話の「飽食の僕−NIGHT CRUISE」はドキリとさせられたな。
と、いうかこれ見てドキリとさせられなかったヒトってちょっと気をつけた方が良いように思うんだわな。

現実にわずかな希望と苛立ちを抱く、不特定多数の内の一人。(中略)
哀れなほど真実を知らないプロレタリア

はぁ、わたしの事ですな。
ここで「真実」とは二つの意味を含んでいる。または、重層的に成っていると考えるべきなんだろうな。つまりどういうことかというと、「メディアリテラシー」なるものを振りまわして、「嘘を嘘と見抜けないと」と「信じる」真実な。
この登場人物の持つメディアやら社会への怒り、哀しいほどのその焦燥感。社会との食い違いを「社会の欺瞞」に求める姿は、行き場のない隘路だな。
ここで知るべき「真実」は「自分の姿」なんだろう。自分とは何か、この社会において「自分の立ち位置」(別のエピソードでバトーが口にした言葉)を内省する態度、それが先ず必要なんだろうな。

どこぞで「ブログ論壇なるものは金やら暇に飽かせて能書きを垂れるヤツラ」ってな言葉があったが。その通りだ。こういうところでガチャガチャ文章を綴っていようと、間違ってもそれが社会に何某かの何某なんて思い上がっちゃあ浮遊するわな。
まあ、具体的に誰とはいわないけど。某ファンクラブまで出来たヒトに置かれてはマジで野矢茂樹を読んで見ることをすすめるよ。