この国を想い、この国を創る

テーマは「日本」

マッドアマノが自民党のポスターをパロディーにしてちょっとした騒ぎが起きている。詳細は(id:kitano:20040706)を。
(でたな、他力本願。)
わたしは今回のポスターは、これだけで充分皮肉だと想う。
ちょっと前に触れたように「想えば良くなる」などということはなく、「(良心的に)想っても良くならないこともある」というのが人間の社会の面白いところじゃないか。
子供を「想わぬ」親は居ないだろうが、その「想い」なるものが子供にとって良い結果をもたらすと言う保証など何も無い。
結局この半世紀、「この国を想い、この国を創」ってきたのは間違いなく自民党とそれをとりまく日本型イデオロギーなんだろう。で、本来それを「ぶっ壊す!」と言って出てきたヒトが、いまそれの継続を高らかに宣言しているわけで。
小泉の敗北宣言と受け止めれば、これほどハッキリした宣言も無い。

どうか一つ、700兆円(地方も含めると1000兆円)を超える借金を重ねながら、偉そうに後世を規定する「憲法改正」なんぞ恥ずかしいからしないでください。
まるで、酒ばかり飲んで、借金重ねながら、子供や妻に偉そうに説教たれるどこかの馬鹿親父みたいで見るに耐えません。
この借金を返して、次代の「日本人」がフリーハンドで政策運営できるように舞台をこさえる事ができたら、その時に憲法改正でもなんでも語りましょう*1


*1:そりゃあ、厳密に言えば財政バランス至上ではないだろうが、それにしても無規範に過ぎるし「恥」という概念が無さ過ぎる。この社会に「アノミー」をもたらしているのは、何よりもこれらの厚顔さなんだろう