外務省はどっちをむいているか

外相ビデオ自衛隊部分の削除要求 「反感あおる」と家族

 川口外相が、日本人の人質3人の解放を武装勢力サラヤ・ムジャヒディン」に呼びかけるビデオメッセージを収録し、海外に発信しようとしたことについて、人質の家族らが反発、内容の一部削除を求める騒ぎが11日未明にあった。外相は「あなた方が人質にしている3人は、純粋の民間人でイラクの友人です」とするメッセージの中でイラクの復興支援について触れ、「自衛隊もこのために派遣されているのです」と述べた。
 人質の家族らは自衛隊の部分について、犯人側を刺激する可能性があるとして、「人質に少しでもリスクのあるものは外してほしい。犯人側の反感をあおることは絶対にしないでほしい」と削除を申し入れた。外務省は同意せず、同省によるとメッセージは海外の英BBC、米CNNなどで放送されたという。
 このビデオメッセージについては、人質3人の活動などを現地に伝え、解放を求めてきたフランスのNGO(非政府組織)「グローバル・ウオッチ/パリ」(コリン・コバヤシ代表)も同日、バグダッドの友好団体から「人質解放の扉を閉ざす危険性がある」との警告を受け取ったことを明らかにした。
 コバヤシ代表は「市民の国際的ネットワークが解放に向けて努力しているのに、日本政府が自衛隊派遣を正当化することは占領の正当化ととられ、イラク民衆の感情を逆なでする」と批判した。

なぜ外務省は同意しないのだろう。
この状況で外務省の意思になんの意味があるというんだろうか。