あからさまに、わたしはヒトが悪いんだよ。

ども、「裏づけや根拠に乏しい断定が多くて、語り口とは裏腹に結構間抜けな内容」をお送りしている読者(「ヨミモノ」ではなく「どくしゃ」です、普通に読んでください。というかアドレスぐらいみろ、というか、「ヨミモノ」でも構いません、何でも良いです)です。

今回の「ライブドア」VS「フジサンケイグループ」の話では、わたしは「ライブドア」に批判的です。これにも幾重にも問題の切り分けが必要なのですが。確かにわたしは「フジサンケイグループ」のいわゆる「正論路線」とはまったく正反対の立場を取ります。たぶん、最終的な目的というのは「この自分が生活している日本という社会が、どのようになればより生活しやすくなるか」というところに有るとは思うのですが、その目標に対するアプローチであるとか価値観がまったく異なっているのだろうと思います。
また、今回「フジサンケイグループ」が対ライブドア買占め防衛として行った「新株予約権の発行」に関しては認められないだろうと思っていました。実行した場合に経営者が何らかのペナルティを求められても仕方が無いのではないか、しかしそのアンフェアさを承知の上で、それでもニッポン放送の経営陣は発行したがるのだろうなと見ていました。
この件に関してはライブドアからの差し止めが認められましたので、結局ニッポン放送の経営陣は助かったのだろうと思われます。
更に、現在進められている「クラウンジュエルの売却(ポニーキャニオンの売却)」などに見られる所謂「焦土作戦」については、いよいよ「フジサンケイグループ」の経営トップはいったい何の為に経営をしているのか、その目的を見失っているように思えてなりません。
日本の企業というのは株主を見ていないと言われます。そして下手をすると消費者も見ていません。一般社員は上司だけを見て、上司は組織の維持だけを見ている。非常に閉鎖的な「コミュニティ」の代替物、それが日本の企業であると言われますが。今の「フジサンケイグループ」の行動を見ているといかにもそのような、それも非常に排外的なそれを感じないわけにはいきません。
「いっしょにいようね」なんて16、17歳の小娘なら許せますが50歳を超えたおっさんが口にする言葉じゃないでしょう。みっともない。
「正論」的なみっともなさというのがここに出ているんだろうとは思います。
と、このようにわたしは別に「フジサンケイグループ」の肩を持ちたいから「ライブドア」を批判的に見ているわけではありません。
また、「ライブドア」が行うような「企業乗っ取り」を批判しているつもりもありません。
わたしが違和感を持つのは「ライブドア」の行動の理由です。
堀江が公言するように「メディアの再編」という大儀があるなら、それはまったく誤っているように見受けられますし。誰が見たって健全な企業経営という意味で、つまり資本の有効利用という意味では社債の発行からこの乗っ取りにいたる行動には疑問があります。
これは、巷間言われるような米国流の企業価値の最大化による企業運営でもないように見受けられます。内容の無い単なる肥大化。そう、バブルの姿でしかないのではないか。どうにもその内容の無さが見受けられる。または感じられる。(はいは、「裏づけや根拠に乏しい」話ですが)(例えば、その「根拠」の一つって例のプロ野球参入時に堀江がプレゼンテーターの名前を言えなかった、失念していたって事例だったりしますからね)
と、いうことで動向を注視しているのです。だって、それってギャグとしては最高じゃないですか。(森前総理の面白みってのもそれでしょ)
つまり、簡単に言うと「おだてられて木に登った豚の姿って面白いでしょ」ってことです。あからさまに、わたしはヒトが悪いんだよ。